気持ちを吐き出す場所をつくる
辛いときは世界で自分だけがこんなに辛い思いをしているのではないかと本気で思っててしまう。
朝起きるたびに、〇にたい、仕事行きたくない起きたくない。
毎朝目が覚めるたびにそう思うときがたまにある。
不思議なことに、布団から出て朝の支度を始めるとそういう考えはなくなりいつも通り職場へ向かう。
朝の忙しさにかまけて思考がそっちにとんでしまっているだけ。
けれども、どこかしらなにかしら漫然と「嫌だな」と思いながらの通勤。
会社の扉を開ける前のあの時間が嫌で嫌でしょうがなくなったのはいつからだっただろうか?
自分から挨拶をするのも嫌になり、誰かに挨拶されるまで気づかないふりをして。
誰かがぶつぶつ過ぎ去り際に言うのを聞けば自分の悪口だと思い。
他人の不満げな顔や、挨拶スルーされたときの悲しい気持ち。
すべてが嫌なことにしか思えなくて、仕事中もずっとそのことばかり考えて時間をつぶしている。
あげく周り全員が自分を嫌っているという妄想に掻き立てられ逃げたくなる。
それから家族の問題。
こっちはもうどうでもいい。
一番許せない弟のことを許せれば一歩踏み出せる気がする。
そんなことが相まって、毎朝毎日嫌な気分でたまらなかった。
泣きはしなかったけれども、つまらない逃げ出したい悲しい、いつもそんな気持ちを背負って生活していました。
人は、問題や悩みを誰にも打ち明けず一人で考え込むと病みます。
他人からみたら、はたからみたらどうでもいい悩みかもしれないのに、一人でずっと考えて抑え込んでいると必ず病んで行き詰ります。
思考がどんどん深みにはまり抜け出せなくなる。
私もそうでした。
もうちゃんとするのは無理だ。
でも、ちゃんとしないと社会で生きていけない。
社会で生きていけないということは、生活できないということ。
終わった。
積んだ。
失踪したい。
崖から飛び降りたら一瞬だろうか。
そんなことを考えてみたり。
もう本当に、頑張りたくない。
頑張れない。
この心からの声に気づいたとき、本当になにも頑張れない私を見つけ、今までありとあらゆることを自分に強制し我慢させ、感情をマヒさせてきた事実に気づきました。
本当は生きたい。
楽しく生きたい。
でももう無理。頑張れない。
でも、誰にも相談できない。
そんなとき、妹の統失が露見し、わたしの息苦しさの原因もそこにあるのではと思い。精神病の検査を受けました。
結果はうっすらグレーゾーン、あえていうならといわれました。
そしてその病院からカウンセリングを紹介され、通うことにしました。
カウンセリングは、いつも妹のことばかりでした。
働かない弟妹の将来の生活について、不安しかなかったので行政的な補助の話を主にしていました。
話が長くなりましたが・・・
何が言いたいかというと、お金を払ってでもいいから誰かに自分の辛い気持ちを吐き出すのが大事だということです。
誰にもいえないこと、喫茶店で上司の悪口や会社の悪口家族の悪口なんてわたしは言えない人間です。
だって、どこで誰が聞いているかわからないから。
けれど、カウンセリングは個人情報をちゃんとしているし、話した内容も絶対秘密です。
お金はかかりますが、そんなに高くありません。(私は1時間2000円です。)
なにより話すことで気分が違います。
問題が解決したわけではないですが、カウンセリングを受ける前と受けた後の爽快感が違います。
自分のことを話して、それを他者に受け入れてもらえた喜びとでもいいましょうか。
悩みを抱えて辛くなるのは、他人に話せないからだと思います。
なぜかというと怖いから。
拒絶されたらどうしよう?それがわからないから怖くて話せなくて一人で抱え込む。
勇気を出して話しても、拒否されたら心に大きな傷を負ってますます意固地になるか、その言葉が原因で悪い方向へ走ってしまったりしてしまうかも。
だから言えない。怖いから。
これ以上傷つきたくないから。
でも、一人で抱え込むのは本当によくないから、カウンセリングはお勧めだと思います。
カウンセリングを受けると、薬を処方されそうで嫌だという話をよくネットで見ますが、わたしのいっているクリニックは自分で選べました。
「いる?」と聞かれて「いりません」と答えました。
まあ、病名もないですしただ相談をしたかっただけですし。
また、詳しくはわかりませんがNPOで困った人の相談を聞くという活動をしているところもあるそうです。
昔は弟の影響もあり、カウンセリングなんて病人が精神的に弱い奴がいくところだ!なんて思っていた時期がありました。(すみません。)
だから、今回カウンセリングを受けることは自分にとって結構なバンジーでした。
でも、一人悶々と考え込んでいるくらいなら、お金を払ってでも吐き出す場所と時間を買って心の重荷を少しでも減らしたほうが毎日が少しでも生きやすくなると思います。
ただ色々な先生がいるので、話を聞いてもらうだけのスタンスで言ったほうがいいかもしれません。
もちろん、本当に信頼できる親友が身近にいるのであればその人に話を聞いてもらうのもいいですよね。
わたしはハナから「相談を聞いてもらってもどうしようもないしな」と思っているので滅多に相談しませんが(笑)
だから愚痴も言いません友達には。
憶病なんです。
悩みは解決はしたほうがいいかもしれないけれど、話をして気持ちを吐き出すことが目的だと私は考えます。
心の重荷を少しでもいいから手放して心を軽くする。
話すことによって、「ここにくれば話を聞いてくれる」という安心感が生まれる。
どうしようもなく不安で辛くて泣きたくて悲しくてしんどくて嫌になったときは、誰かに話を聞いてもらう。
もし、それが怖いならカウンセリングを利用してみる、というお話でした。
ちなみに最近は朝起きて漠然と嫌だなと思ったときは、
「世界中で私と同じような思いをして朝起きている人も必ずどこかにいる。自分だけ辛いわけじゃない。」そう思って頑張って起きるときもあります。
辛さは人によって違います。
でも、辛いのは確か。
一人で抱え込まず、誰かに相談するのはお勧めです。
それがカウンセリングだろうとなんだろうと、自分を守れるのは自分だけです。
今日も一日お疲れさまでした。